こんにちわ!放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。
前回までは整形レントゲン撮影のコツや画像の見るポイントを解説してきました。
予想以上に需要があったので、更に新人放射線技師の方々に役立つ情報を提供できるようにしていきたいと思っています。
今回のテーマは放射線技師の当直!です。
新人放射線技師にとっては、
まずは1人で当直ができるようになる
とういうのが大きな目標になると思います。
カロンは転職を2回しているので、当直できるようになるまでだいぶ時間がかかったのですが、
当直をやり始めた時は
「ああ、ついに自分もここまで来たか…」
と感慨深いものがありました。
実際に当直をやってみて思うのは、
ごくたまに、初めて聞くような疾患と出会うこともありますが、そのほとんどはよくある疾患です。
例えば腹痛であれば、胆嚢炎、腸炎、イレウスなどです。
いかに当直中に安心して過ごせるかは、基礎的な疾患や、その特徴を押さえているかにかかっています。
ですので、日頃からよくある疾患の見方や炎症の見つけ方などを把握しておくことが大事になってきます。
新人放射線技師。当直時までに覚えておくべきことは何か?
というわけで、覚えておかなければいけないことの基準はただ一つです。
それは、
患者さんの命に関わるかどうか?
ということです。
例えば腹痛の場合、
命に関わるものとして、怖いものに腹膜炎があります。
その腹膜炎に移行する疾患として、穿孔性の虫垂炎や壊疽性胆嚢炎など、
また腸管が虚血状態になる絞扼性イレウス
そしてフリーエアーの存在はあるか?
といった知識が要求されます。
知識だけ持っていてもダメだ!ちゃんと自分で考えられないと!
と思う人もいるかもしれませんが、CT上の違和感に気づくためにも、まず大前提として知識は必須になります。
しかし、カロンも最初はそうだったのですが、知識だけ覚えてもすぐにそれを発揮できない場面は多かったです。
先輩に
「ここおかしくない?○○の時って、××な所見になるんじゃないっけ?」
などとヒントをもらって、
ああそういえば…
といった感じで頭の片隅にある知識を引っ張り出すような状態でした。
こればっかりはたくさんの画像を見て、教科書に書いてあるようなポイントと対比させて、自分の中に落とし込んでいくという地道な行為が必要になります。
そうしていくうちに断片的だった知識が画像を見た瞬間に
あっ!ここはおかしいぞ。
という様にいかせるようになっていきます。
ですので、
命に関わる疾患の画像上のポイントを覚える
→画像検索してたくさんの画像を実際に見て感覚を育てていく。
という流れが大事になります。
当直時に外科医などの専門医がいれば、見落とす心配はそこまでないのですが、時間外は当直の医師が専門でない分野の画像を見るパターンも多いです。
そんな時に、放射線技師が緊急性の高い疾患だと画像から判断して連絡をいれるなどできるようになれればと思います。
カロンもそうだったのですが、
絞扼性イレウスやフリーエアーがなんとなくヤバいのはわかる
というレベルでは、画像所見も覚えられないと思います。
この疾患がどういう経路をたどって命に関わるか?
こういう事が体に起こっているから画像にはこう写る
というのをしっかり理解できれば所見は自然と覚えていけます。
ですので、難しいとあきらめずに、ぜひ興味をもって調べてみてください
このサイトでも、画像のポイントなどを解説していこうと思いますので、楽しみにしていてください!
⇓まずはフリーエアーについての解説です。⇓
⇓時間がある時はコレを読んで当直に備えていました。持ち運びもできてどこでも読めるのがイイです!⇓
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