みなさん、こんにちわ!
放射線技師のカロン@muscle_radioです。
まだまだ、整形レントゲン撮影のコツを解説していきます。
今回のテーマは肘関節側面撮影!です
肘関節も他の撮影と同様、微妙な角度の違いで理想通りの撮影にならないことが多いですよね。
今回もイラストを使って、コツと修正のポイントを解説していきます。
肘関節側面撮影時の解剖とは?
いつも何気なく見ている肘関節側面のレントゲン画像ですが、
どことどこが揃えば、キレイな画像になるか説明できますか?
細かな名前まで覚える必要はありませんが、それがわかっていれば、
「尺骨をもう少し上げて…」
という風に修正することができます。
ですので、その助けになればと思い、めちゃくちゃ簡単ですが肘関節のイラストを描きました。
こんなイメージで撮影できればいいですよね!
この「良い!」と思えるポイントはどこかというと、
橈骨頭と尺骨鉤状突起が一致することです。
分解してみると、こんな感じになります。
この二つの関節面が一致することにより理想の肘関節側面のレントゲンを撮影することができます。
では次に、この関節がずれてしまったときのイラストを見てみましょう。
肘関節側面撮影のNG例
手首側をどれくらい挙げるかで肘関節の調整をしていると思うのですが、手首を挙げすぎ、下げすぎのイラストを用意しました。
上が手首が上がっていない場合のイラストです。
橈骨頭が尺骨から離れていっているイメージですね。
逆に下側の、手首を挙げすぎている場合は、
橈骨頭が尺骨によりすぎて、尺骨と重なっています。
このように、
橈骨頭と尺骨の位置関係で手首の高さの修正をすることができます。
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肘関節側面のポジショニングはどこを触るか?
最後になりましたが、ポジショニング時のポイントを解説していきます。
ポジショニングをしている時は
「だいたいこんな感じかな?(。-`ω´-)」
と合わせているかもしれませんが、イラストを見て、どこをさわるべきか確認しましょう。
こんな感じでポジショニングできればいいのですが、
患者さんの腕をさわって橈骨頭と尺骨鉤状突起を合わせるのは無理です。
なので、別の方法として、
上腕骨滑車を一致させるという方法をとります。
ほとんどの場合、上腕骨頭を一致させることで、橈骨頭と尺骨鉤状突起の関節面もきれいに撮影できます。
上腕骨滑車はどこかというと、
この赤い丸で囲んだ部分になります。
そして、この滑車を合わせるためにやっているのが、みなさんのやっているポジショニングだと思います。
側面のイラストでいうと、この赤い丸の部分を押して、垂直になるようにポジショニングしているということです。
ふだん何気なくやっているポジショニングも視点を変えて見てみると、腑に落ちますよね。
というわけで、まずは蝕知できる上腕骨であわせて、それでキレイに撮影できなかったら上図のように、手首の高さを変えてみましょう!
という記事でした。
おまけ
整形レントゲン撮影ってちょっとした角度の違いでイメージ通りの撮影にならないですよね。
そんな時、修正方法をマスターしていればサッと撮影を終わらせられます。
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