こんちわ!カロン@muscle_radioです
※6月16日に追記しました!
この記事を初めて書いたのは二月だったのですが、その時は大雪が降っていて手関節の撮影件数が異常に多かったため、手関節の記事を書きました。
患者さんで多いのが、転んだ際に手をついた時の衝撃で橈骨遠位端を骨折してしまうパターンです。
次に、肩から倒れてしまって上腕骨の近位を骨折してしまう場合です。
橈骨の骨折の場合は手関節、上腕骨の骨折の場合は肩関節の撮影になりますよね。
そういったスクリーニングも兼ねて手関節レントゲン撮影というのはオーダーが出やすいのですが、今回はそのコツを解説していきます!
コツをつかんで、もっと早く撮影し患者さんを待たせることの無いようしていきましょう!
手関節正面撮影、ちゃんとまっすぐになっているか?
手関節正面で再撮影することはほとんどないと思います。あるとすれば、尺屈位になってたり、位置が悪くて前腕の撮影みたいになってしまっていたりといったところでしょうか。
基本的には第2指の中手骨と橈骨が一直線になるように意識していきましょう。
手関節側面レントゲン、コツは中手骨にあり!
次は側面撮影のポイントです。
橈骨と尺骨をそろえる感覚を身につけるまでは再撮影することも多いと思います。
感覚をつかんだ今でも、
あれ!なんでそろわないんだ?
ということはよくあります。
ですので基本をしっかりと覚えることと修正のポイントを押さえることは非常に大事になります。
撮影の基本は正しい姿勢から!
どんな撮影でもそうなのですが、まずは患者さんの体勢を意識しましょう。
だいたい失敗するときというのはおかしな体勢になっていることが多いです。
基本はやはり、撮影台の真横に位置してもらって肘を90°曲げてもらってということを意識しましょう。
もちろん車いすに座っていたり、痛くてそんな体勢になれないということはよくあります。
ただ、そんな時でも自分がプロテクターを着て、しっかりと体勢を保持してあげるようにしましょう。
そしてできるだけ早く撮影をし、患者さんの負担を少なくすることを心がけます。
ここで、橈骨と尺骨をそろえるコツをひとつ。
以前は橈骨を自分の人差し指、尺骨を中指でさわって手首節を真上から見て1直線になるようにしていたのですが、そろわない時も多かったです。
しかしある時から、第2指と第3指の中手骨をさわって1直線にするようにしてからうまくいくことが多くなりました。
また一回目の感覚をしっかり覚えておき、2回目で微調整できるようにしておきましょう。
一応、内旋している時と外旋しているときのイメージを貼っておきます。
外旋が強いとこれで
内旋が強いとこんな感じですね
だいたいの場合は橈骨と尺骨の位置関係を見れば、外旋してるのか内旋してるのかは直感でわかるのですが、たまにどっちが橈骨なのかわからないときもありますよね。
そんな時は中手骨も見てみましょう。注目すべきは第1指と第2指の中手骨の距離です。
上の画像を見てもらえばわかりますが、外旋が強いと中手骨どうしのすきまが無くなり、内旋しすぎだとそのすきまは大きくなります。
ですので、橈骨と尺骨がずれていて、かつ、中手骨にすきまがあれば、それは外旋している!と考えてよいと思います。
とにかく言いたいのは、失敗した画像をいつまでも眺めても時間の無駄なので、外旋か内旋かはすぐわかるようにしてすぐに修正できるように最初にポジショニングしたときの感覚を覚えておきましょう。
そしていちいち先輩の顔色を窺わないように、自分で判断するクセをつけましょう!
ということです。
いつまでも人にたよっていると後輩ができたとき大変です!自分がそうでしたから・・・
ココから下の部分は6月16日に追加しました。
尺骨の形状から外旋しすぎを判断する基準について書いてあります
尺骨は少し外旋すると以下の図のように、でっぱりが見えるようになります。(橈骨は消してあります)
ですので、外旋気味の写真は以下のように内側に尺骨のでっぱりが飛び出るようになるのがポイントになります
では!
↓整形レントゲン撮影はちょっとした角度で変わってしまうので、修正のポイントを覚えましょう!
↓整形レントゲンも含め、一般撮影をわかりやすく網羅してあります。カロンも6年間愛用中!↓
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