こんにちわ!カロン@muscle_radioです。
最近はレントゲンに関する話を全然できていなかったので、これからまた、更新していきます!
レントゲンを撮影していて、次にこれがあるとテンションが下がるランキング第一位(!?)って何ですかね?
カロンは大腿骨でした。
初めのころは何回も再撮影をした記憶があるのですが、今では少しコツも身につけたので解説していきたいと思います。
整形レントゲン撮影の胸突き八丁!大腿骨。
胸部や腹部のレントゲン撮影に慣れてくると、次は整形領域の撮影をすることが増えてくると思います。
整形ってホントに体中の骨を撮るので、種類がいっぱいですよね。
最初のうちは覚えるだけでも一苦労ですが、数をこなしていけばできることも増えていくので愚直に撮影していきましょう。
そんなわけで今回は大腿骨を解説していきたいと思います
整形の中でも特に難しいのが大腿骨だと思います。
自分も今でも失敗するときはしますしね…
小さいおばあちゃんとかであれば、そんなに苦労せずに撮影できるのですが、成人男性の撮影の場合は大腿骨頸部~膝関節まで含めるのは
なかなか大変です。
すべてを完璧にしようとするから上手くいかないのでは?
ということで、どうしても入りきらない時は大腿骨の上か下を妥協することになるのですが、それは患者さんの状態によります。
もし、大腿骨と一緒に股関節のオーダーがあれば、頸部のほうは股関節の写真で確認できるので、膝関節が入るように調整します。逆に膝関節や下腿のオーダーがあるなら大腿頸部が入るようにします。
そして、ネイルなどの金属が入っていれば、当然それが全部撮影範囲に入るようにするのが鉄則です。
ということは逆に最悪、金属が撮影範囲に全部入っていれば大腿骨が全部が入っていなくてもいいと言うことにもなります。
もちろん病院の方針によりますが…
といっても全部、完璧に仕上げようとする(理想を追求しすぎる)ことにこだわると重要なことが抜け落ちてしまうことはよくあります。
例えば、患者さんの待ちが多いときや人手が少ないときにも「完璧を目指さなきゃ!」と言って時間ばかりかけていては、誰の得にもならず、ただの自己満足になってしまいます。
救急患者であればとりあえず、骨折しているのはドコか、命に関わる状態なのか?などを知りたいわけで、撮影はすぐ終わらせて急いで処置室に帰す姿勢が求められることになってきます
大腿骨は頸部の曲がりをイメージしよう!
少し話がそれましたが、
大腿骨をカセッテに全部入れようとする場合の手順ですね。
なぜ、大腿が失敗することが多いのかというと、大腿骨頸部が角度を持っているからです。

もし、頸部が一直線だったら撮影はそこまで難しくありません。
まず、手順ですがカセッテは斜めに使うと思うので、始めに膝関節がしっかり隅に入ることを確認します
次に股関節がどういう形状をとっているかをイメージして上端を決めるのですがみなさんどうやっているでしょうか。
昔、大腿骨が全然うまくいかなくて、レントゲンを観察してこんなものを書いたのですが、

大体、骨体部と頸部の角度は130°くらいです
そして、頸部の内側部分は大転子から指7本分(13㎝)くらいでした
そこからイメージしてみましょう。
そうすると、大転子がカセッテの真ん中くらいになるようにポジショニングすればカセッテを広く使えるというわけです。
ちなみに股関節でオーダーが入っていて、長い金属(ロングネイル)を撮影範囲に入れる場合は、カセッテは縦長に使うと思うのですが、上端を上前腸骨棘ピッタリにしましょう
すると大体うまくいきます。
失敗した時もそこから修正するだけなので、やりやすいと思います。
というわけで、今回は大腿骨でした。もちろん人によってうまくいったりいかなかったりなので、ココで紹介したことも試してみながら自分の感覚を育てていきましょう!
では!
整形レントゲン撮影はちょっとした角度で違って見えてしまいます。
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