こんにちわ!放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。
このブログの中でもレントゲン撮影の記事が好評で、とくに整形領域の記事は需要もあるようなので、どんどん更新していこうと思います。
ということで、今回は頸椎斜位撮影についてです。
以前、頸椎側面像の話をしたのですが、それ以来になります。
頸椎斜位でつまずきやすいポイントとして、失敗した時に、角度がきつすぎて失敗したのか、浅すぎて失敗したのか、よくわからない、ということだと思います。
今回もイラストを用いて、頸椎斜位撮影の修正のポイントを解説していきます。
頸椎斜位撮影のコツ。~ポジショニングから丁寧に~
頸椎斜位撮影のポイントは2つ。
といっても超基本的なことです。
まず、しっかり背筋をのばして、まっすぐになってもらうこと。
次に、顔の向きと体の向きを同じにすることです。
とくに顔だけ斜めを向いて肩から下は前を向いてしまうようなことはありがちです。
基本的なことですが、ココは少し時間をかけてもしっかりやりましょう。
もし、患者さん一人だと動いちゃいそうな場合はプロテクターを着て支えます。
そしてしっかり背筋を伸ばしてもらうことも忘れずに。
これだけで斜位の基本はOKです。
スポンサードリンク
頸椎斜位の修正のポイント
次のポイントは撮影後、
「うまく椎間孔がきれいに描出されないけど、これは角度がゆるいのか、きついのか。」
の見分け方についてです。
ポイントは
棘突起がどれだけ出ているか
と
椎間孔の形はどうなのか
ということです。
まずは角度が深すぎる場合がこちらの画像です。
角度が深いと、側面に近い像になります。
側面像は棘突起が大きく描出されますので、角度がきつい場合は通常よりも棘突起が大きく描出されます。
この場合、椎間孔もきれいな丸ではなく、上下に細長くなります。
次に、角度がゆるい場合はこんな感じになります。
この場合、棘突起がほとんど描出されません。
この画像のように、全然棘突起が描出されていないと角度が浅いことになるので、もう少し角度をつけるようにしましょう。
ということで、今回は頸椎斜位撮影の修正のコツを解説していきました。
斜位撮影は腰椎の場合もそうなのですが、とにかく体のねじれがないようにするのが一番のポイントです。
上半身と下半身の向きが違うとホントにイメージ通りの画像になりません。
ですので、体勢を維持できないような患者さんの場合は、プロテクターを着て支えるなりして身体がまっすぐになるようにしていきましょう。
整形領域のレントゲン撮影は角度がキモになります。ほかの撮影も解説しているので、見てみてください。
では!
⇓6年目の放射線技師おススメのレントゲンの本NO.1はコレ!⇓
コチラの記事も読まれています
★放射線技師が向いてないと思ったら…あなたに合った転職を見つける方法を紹介
★【経験済み】放射線技師1,2年目の転職は厳しいはウソ?本音を語ります
レントゲン撮影のコツ・ポイント
CTの基礎、造影理論など
検査前日の心得/造影CTの目的/ビグアナイド薬と乳酸アシドーシス
MRIの原理と注意点
放射線技師の転職
転職エージェント体験談/天職の見つけ方/第二新卒/20代の転職
コメントを残す