みなさん、こんにちわ!
放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。
今回のテーマは、
「妥協」
という言葉についてです。
妥協という言葉のイメージ。みんな安易に使いがち?
この妥協という言葉、なんとなくネガティブなイメージで使われることが多いですよね。
高校生時代であれば、
妥協して○○大学にしようかな~
とか
人間関係であれば、
□□君は人気だから××君で妥協して付き合う事とにした~
とか。
本当はもっと上を目指せる、目指したいけどとりあえず今の自分のレベルにあった無理のない選択肢を取る
というようなニュアンスで使っていることが多いと思います。
妥協とは解決策を見出して前に進むこと
そこで「妥協」の意味について調べてみると
対立した事柄について、双方が譲り合って一致点を見出し、穏やかに解決すること。
とあります。
この、
「一致点を見出し、解決する」ということがポイントです。
妥協するとは例えば、自分の考えと相手の考えが違う時に、その間のお互いが納得できるところに落とし込むこと。
そして前に進むことを意味します。
医療、とりわけ放射線技師のような仕事においては、仕事の質を追い求め続けようとすると永遠と終わりのないものになってしまうことがあります。
そんなときは、この妥協という言葉を思い出してください。
患者さんはいくらでもいるし、時間もない。
そんな状況の中でいかに、妥協点を見つけるか、自分の理想との折り合いをつけるかということは非常に重要です。
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妥協できる人は、ポイントをしっかり理解している人
仕事において大切なのは、相手が求めていることはなんなのか?ということを意識することです。
そして放射線技師の仕事において妥協点を見つけるのはどういうことなのか。
それはつまり、
『この検査で見たいもの、目的は何なのか?ということをはっきり理解して必要な部分はきっちりやり、不必要な部分は切り捨てる勇気を持つということ』
です。
とくにそれが如実に現れるのがレントゲン撮影です。
外傷の救急患者さんであれば、とりあえずケガしてそうなところの撮影が大量にオーダーされることもあります。
そのたびに、他の動ける患者さんと同じような画像のクオリティを求めてしまうのはナンセンスです。
フォローや経過観察の患者さんであれば、比較のために今までの画像と同じような画像を出すことを意識すべきですが、救急患者さんの場合は別です。
とにかく大切なのは、
・骨折はしていないか?
・命に関わるものはないか?
ということです。
ですので、骨折がわかりづらいレベルだと困りますが、関節がうまく揃わないといったような理由で何回も再撮影したり、時間をかけるべきではありません。
必要なポイントを考えず、どんな時でも同じようなクオリティの画像を出そうと頑張るのが良いわけではありません。
これが放射線技師が意識すべき妥協だと思います。
この妥協点を見つけるために必要なのが、検査のポイントを学ぶことです。
そして、それを理解するということを目的に勉強しましょう。
ただなんとなく時間をかけて勉強するのではいけません。
すべての検査においてマニュアル通りに撮影したい人というのは、自分で正しいかどうか判断できないから、マニュアルに固執してしまいます。
マニュアル通りにやっていれば、何かあっても言い逃れできるので…
ということで、
妥協ができるのは、面倒くさいとかではなく、しっかりとポイントを理解しているから、その選択ができる。
ということを覚えておきましょう。
勉強するならこちらの本がおススメ!救急や画像診断のポイントをわかりやすく解説してあります。
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