みなさん、こんにちわ、放射線技師のカロン@muscle_radioです。
最近もTwitterで放射線技師に興味のある学生の方に質問を受けるのですが、その中でも多い心配事というのは、
文系でも大丈夫なのですか?
ということです。
この文系でも大丈夫ですか?という質問の本意は、
大学に入学後、授業はついて行けるか?
ということと、
国家試験はちゃんと受かるか?
という不安が含まれているようです。
ですので、今回は文系(高校で物理を選択しなかった人)が大学入学後に勉強で苦労するのか?
という疑問に答えていきたいと思います。
▼放射線技師養成校に入るのに文系でも大丈夫か?という話はコチラでしています▼
高校で物理を勉強しなかった(文系だった)んだけど、授業についていける??
まず、大学では卒業するのに、必須科目というものがあります。
これは、
この授業の単位を取っていないと卒業できませんよ~
というものです。
ですので、まず、卒業するには、この必須科目で単位を取る
(簡単に言うと、ちゃんと出席して、試験を受けてそれに合格する)
ことが必要になります。
カロンが出た大学の話になりますが、この必須科目に物理が含まれています。
カロンの時は物理Ⅰ、物理Ⅱというものが必須科目にありました。
これは簡単に言えば、高校物理の復習のようなものです。
大学一年時の前期に物理Ⅰ、後期に物理Ⅱの単位をとる、という流れになっていました。
出席日数が足りていない(大体は全授業数の8割くらい?)場合や、テストで基準点に達していない場合(6割くらい?)に単位保留となります。
晴れて単位保留となった場合は、その担当教官に、どうすれば単位をもらえるか聞くことになります。
この時のパターンとして、翌年、後輩たちと一緒にちゃんと授業も出て、試験も受けるように言う教官と、授業は免除するから試験で点数を取れば合格させてくれる教官がいます。
いずれにしろ、少なからず昨年と同じことをすることになります。
カロンは高校時代、物理ではなく生物を選択していたので、物理の授業には悩まされました。
高校生向けの物理の本を買ったりして勉強したのですが、なかなか頭に入らない。
結局、過去問の答えを丸暗記するという力業になりました。
というわけで、文系の場合、まずつまずくのが、物理(高校物理の復習)の単位を取れるか?
という問題になります。
高校で物理を習っていないから不安!という方には次の言葉で安心してもらいたいと思います。
過去問を手に入れてとにかく暗記しよう!
はっきり言って、臨床(病院でレントゲン撮影したり、CTを撮る)だけなら、物理の知識はそこまでいりません。
また、大学でも放射線の専門的な授業ではあまり高校物理の知識は使わなかったと記憶しています。
ですので、とにかく単位を取ることを第一優先としましょう。
余裕があれば、しっかりと定着できるのがベストですが時間は有限です。利用できるものは利用して、苦手なものは最小限に済ませるのも一つの手です。
※ちなみにカロンは丸暗記で保留にならず、単位をもらえました。
放射線技師国家試験に物理は必須か??(文系でも合格はできるか)
次に気になるのが、国家試験。
正式に言うと、
診療放射線技師国家試験を受ける際に支障はないか?ということです。
この診療放射線技師国家試験はいくつかの科目からなっているのですが、文系にとって気になりそうなものに、
放射線物理学と医用工学という分野があります。
放射線物理学は文系にとって壁になるのか?
まず、高校で物理を勉強していない人にとって壁になりそうな科目に
放射線物理学
というものがあります。
この放射線物理学なのですが、ざっくりと内容をいうと
放射線がどのようにして発生するかや、放射線が物質に当たった時の反応、放射線のエネルギーなどを学んでいきます。
カロン自身も正直、最初はとっつきづらく、自分には理解できないと思っていました。
そんな時にメチャクチャ役立ったのがこの本でした
ここで言いたいのは、この本が素晴らしいということもありますが、
しっかり理解したいなら授業だけでは当然ダメだということです。
教える人間によってもバラつきはありますし、たとえ、その分野の第一人者の授業だったとしても教えるのがうまいとはかぎりません。
しかし、高校で物理を習っていなかったカロンも参考書を読んだりして、授業以外でしっかりと補強し、国家試験も放射線取扱主任者試験も受かることができました。
ですので、文系だからとか物理が苦手だからといった理由で放射線技師になりたいという選択をあきらめる必要はありません。
↑カロンの放射線物理学のノートの一ページ
キレイに板書したつもりですが、この時は一ミリも理解できませんでした…
また他にも、放射線技師国家試験の一分野に
医用工学
という分野もあります。
こちらの方が高校物理に近い感じはします。
どんな内容かというと、
コンデンサや電気回路、半導体ダイオードの話や論理演算、ベン図などです。
これはカロンはまったくわかりませんでした。
さらにいうと、同じ学科のほとんどの生徒も理解はしていなかったです。
しかし、大事なのは医用工学をマスターすることではなく、国家試験に受かること。
幸い、医用工学の分野の出題数は少ないです。(6問くらい?)
その中で、しっかり理解していないと解けない問題は確かにありますが、基礎を覚えているだけで解ける問題もあります。
この、比較的解きやすい問題をしっかり正解することがポイントです。
難しい問題を正解しても、簡単な問題を正解しても、どちらも一点です。
国家試験は高得点を出すことが目的ではありません。
6割、正解すれば受かることができます。
そう考えれば少しは楽になりますよね。
文系でも、物理を習得してなくても放射線技師にはなれます!
というわけで今回は文系の方、高校で物理を習っていなかった方向けに大学の情報を書いてみました。
実際、カロンは放射線技師国家試験も放射線取扱主任者試験の勉強のときも
高校の時、物理を勉強しておけばよかった…
なんて思ったことは一度もありません。
ですので、高校で文系を選択しちゃったから放射線技師はあきらめようとか、物理ができないから無理だと思う必要はありません。
もちろん、勉強しなければ理解できませんが、逆に言えば
しっかり勉強すれば、結果はついてくる分野でもあります。
この記事が一人でも多くの放射線技師を目指す方に届けばと願います。
では!
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