【放射線技師ドラマ】ラジエーションハウス第1話を突っ込みます!

みなさん、お久ぶりです

放射線技師のカロン@muscle_radioです。

いや~、ついに始まりましたね!

待望の放射線技師ドラマ

「ラジエーションハウス」

 

今までの、「放射線技師を主人公にした作品なんて作りようがない!」

 

という常識に挑戦したような作品だと思っています。

 

私、カロンも放射線技師をテーマにどういう話になるんだろうと興味津々でしたが、

「マンガとしては面白い!」

っという印象です。

 

 

実際の自分たちがやっている放射線技師の仕事と照らし合わせると、どうなんだ…?

疑問な部分もありますが、今まで光が当たることのなかった放射線技師という分野がテーマになるのはやっぱりめちゃくちゃ嬉しいのです。

 

というわけでドラマはどうなのか、第1話を振り返ってみましょう!

 

 

ラジエーションハウス第1話、ドクターたちは何を揉めていたのか?

 

待望の第1話、自分は原作を読んでいたので話の流れはわかったのですが、初見の方からしたら

この人たちは何をしているんだ??という部分も多かったと思います。

なのでラジエーションハウス第1話で何が起こっていたか、すご~く簡単に解説していきます!

 

第1話の簡単なあらすじとまとめ

 

主人公の五十嵐(窪田正孝、1年前は看護師のヒモ役だった人)が就職した病院に頭痛を理由に入院したのが菊島さんです。

菊島さん、まずは頭のCT検査を行います。

菊島さん「リラックスするのは、君の方じゃない??」

広瀬(アリス)「えっ…??」

 

いやいや、勤務初日でCTに携わろうとするふてぶてしさ持ってる人にリラックスとか…

 

おやおや、菊島さんのCT画像、なにか光ってますね

これが金属アーチファクトです

 

 

そして有無を言わさずMRIへ!

 

行動早いな!

 

そして、ここでもふてぶてしくMRI室の中へ入る新人放射線技師、広瀬(アリス)さん…

ちなみに患者さんの「まだ検査するの??」はよく言われるセリフです。

 

インフォームドコンセント大事!

 

 

菊島さんのMRI画像も何かおかしい…

 

そして菊島さんのMRI画像がこちら

広瀬(アリス)「脳が溶けてるぅ!」

 

これも金属アーチファクトの影響です

そして、この金属アーチファクトは菊島さんが昔、手術して入れた脳動脈瘤のクリップのためだとわかります。

 

菊島さんのMRIの画像を見ると、「溶けているところ」以外の部分に異常はない

ということは、

 

溶けている→MRIで見えない部分に異常があるはず!

 

ということになります。

 

たぶん見えないところに何か異常があるはずだけど、金属アーチファクトで見えないから治療できないよね、どうしよう…

って感じです

 

容体が悪化する菊島さん、対立する医師たち

 

なんやかんやしてるうちに、菊島さんの容体が悪くなり、緊急カンファ(お医者さんたちの話し合い)で菊島さんをどうするかの会議が始まります。

 

嫌味な感じの医師たちの言い分

→CTもMRIもアーチファクトで原因がよくわからない、脳動脈瘤が再破裂したかも??

昔、菊島さんがかかっていた病院にお願いして転院してもらおう(菊島さん、めっちゃ有名な写真家だし、ミスしたら叩かれるの嫌だしな…)

 

 

本田翼

→いや、搬送中に何かあった時の方がヤバい!この病院でなんとかするべき!

…そうだ!血管造影をしよう!

 

 

嫌味な医師たち

→うぉぉぉい!

菊島さんは造影剤アレルギーだぞ!そんな患者さんに血管造影なんてできるわけないだろ!俺たちは責任持たないからな!

 

※造影剤アレルギーのある患者さんに造影剤を使うことは禁忌(やっちゃダメなこと)です

 

 

血管造影室に運ばれる菊島さん、その運命は!?

 

というわけで血管造影室(カテ室)に運ばれた菊島さん

 

このまま血管造影をするのか…!?

 

ちなみに、緊張のあまり軒下さんが落としたビンの中に入っているのが造影剤で、あれ一本でだいたい2~3万円くらいします。

 

さて、本田翼がこれからいよいよ造影剤を(本格的に)使おうとするその刹那!

 

五十嵐「待ってください!検査を中止してください!」

 

五十嵐が、なんやかんやで作り出したMRIの画像に頭痛の原因は写っていました。

 

頭痛の原因は寄生虫。

菊島さんは、ボリビアで食べた蟹から感染したのでした…

血管造影しなくてよかったね、ちゃんちゃん。

 

以下、放射線技師カロンのツッコミです

 

 

来週も楽しみですね!

レントゲン撮影のコツ・ポイント

胸部/腹部

頸椎(側面)/頸椎(斜位)/頸椎(開口位)

腰椎(正則)/腰椎(斜位)/腰椎(前後屈)

骨盤(インレットアウトレット)/股関節(ラウエン、軸位)

肩関節(正面,スカプラY)/肩鎖関節

手関節/肘関節/尺骨神経溝

大腿骨/膝関節(側面、スカイライン)

踵骨(軸位)/アントンセン

 

CTの基礎、造影理論など

検査前日の心得/造影CTの目的/ビグアナイド薬と乳酸アシドーシス

インジェクター/最適な造影剤量/注入速度とTDC

 

MRIの原理と注意点

プロトンの振る舞い/共鳴と励起

緩和/SE法の原理

TETRとコントラスト/GRE法の原理

傾斜磁場とは

 

放射線技師の転職

年収を上げる方法/うちの病院おかしい?/人間関係が辛い

転職エージェント体験談/天職の見つけ方/第二新卒/20代の転職

 

2 件のコメント

  • 初めてコメントさせていただきます。
    日本のことがあまりわからないのですが、
    MRI撮る前にX-ray取らないんでしょうか?
    これからも解説楽しみにしております!

    • コメントありがとうございます。
      もちろん、入院する患者さんには全員胸部レントゲン撮影はします。
      ただ、先にレントゲンを撮影するか、MRIをやるかは前後することはよくあります。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    カロン

    大学卒業後、大学病院、透析クリニックを経て、民間の総合病院に勤務しています。 自身の経験から悩める新人放射線技師や放射線技師を目指す学生に発信していきたいと思っています。 ◇保持資格◇ ・診療放射線技師免許 ・第一種放射線取扱主任者試験合格 ・AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース受講済み