みなさんこんばんわ!放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです!
さて、新人放射線技師の方も胸部レントゲン撮影、慣れてきた人多いと思います。
再撮影も少なくなったし、早く動けるようになった!
素晴らしい成長ですよね!
そこで、ココで一つ気にしてほしいのは、ただ撮影しただけで終わりにしないということです。
肺野が欠けていないかだけを確認して終わりにするのは今日で終わり!
もっと良い画像を安定して撮影できるようにもう一度基礎に戻って胸部レントゲンのポイントをおさらいしてみましょう!
⇓胸部レントゲンの確認をおろそかにしてヒヤッとした経験を書きました!⇓
なぜ胸部レントゲン撮影はPA方向、左側面なのかを考えよう
これは国家試験の勉強でもやりましたよね。
胸部レントゲン撮影には、第一に肺野を見たいという目的があります
もちろん、心臓が肥大していないかなどもチェックしているのですが、基本的な条件として、肺野の面積を多くして、肺野をしっかりと観察したいのです。
そのため、肺野をしっかり観察するのに邪魔な心臓をできるだけ拡大させないようにする必要があります。
ご存知のとおり、心臓は体の左前方に存在しますよね。
そういうわけで、正面ではPA方向、側面は左側面(R-L方向)にしてよりカセッテに近づけることによって、心陰影を小さくさせているんですね。
できた画像が、しっかりと真正面になっているかも確認しよう!
ポータブルで胸部レントゲン撮影をするときに悩むのが真正面になっているかということですよね。
ちゃんと真正面になっているか確認する方法はいくつかあると思いますが、たくさんあげても混乱してしまうのでこれだけ押さえておけば大丈夫!というポイントを紹介します。
カロンが日頃、ちゃんと正中位になっているか確認するポイントは次のとおりです
・鎖骨の傾き具合
・気管支の位置
この中で一番わかりやすいのは、棘突起の向きを確認するだと思います。
しっかりと正中位になっていれば、椎体の真ん中に棘突起が見えます。
しかし、体が傾いていると、棘突起が椎体の真ん中から左右にずれて見えます。
こんな時って、どっちに体を傾ければいいんだ!?って焦ることも多いと思います。
そんな時は、頸椎斜位撮影でどんな感じで画像ができるかを思い出せばわかりやすいです。
体の右側に傾いている(つまり、右側が沈み込んで、左側が浮いている)場合は椎体の左側に棘突起がでます
ですので、右側を少し持ち上げるか、左側をしっかりカセッテに密着させるようにすれば正中位になります
この時、上半身だけでなく、腰ごと体を真っすぐにさせるのがポイントですね。
しっかり体全体でねじれがないように真っすぐにしてあげましょう!
深吸気で撮影できたか??
これもしっかり確認するべきポイントです。
特に透析後の患者さんは前回と比べて、しっかり除水できているか?などを見ています。
なのでしっかりとした吸気(前回撮影時と同じような条件)で撮影できたか確認することはとても大切です。
目安としては、横隔膜が何番目の肋骨まで下がっているかで確認することが多いです
前肋骨は少しわかりにくいので、椎体にくっついている後肋骨で確認しましょう。
後肋骨だと9,10番目くらいの所まで横隔膜が下がっていれば吸気であるといえます
患者さんによってはそこまで深く吸えない方もいますが、しっかり前回の画像と比べて同じくらいまで息が吸えてる画像を出せるように協力してもらいましょう!
ただ、無理だけはしないように!
深吸気で撮影できたか?
胸部レントゲン撮影に慣れてきたら、撮影することだけにとらわれずにこれらのポイントもしっかり確認できるようにしましょう。
肺野が欠けていないかを見るだけじゃなく、もう一歩先のステップに進めるようにしていきましょう!
以下に、カロンが新人時代に見ていた、胸部レントゲンの解説をした動画を貼り付けておきます。
少し長いかもしれませんが、これだけ覚えれば、とりあえず胸部レントゲンは撮影できると胸を張れる内容なので是非見てみてください!
カロンもこんな感じで勉強してました!
⇓さらに胸部撮影について勉強したい人に向けておススメの本を紹介しています!⇓
では!
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