こんにちわ!放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。
前回まで、腰椎レントゲン撮影の正面、側面と斜位撮影について解説してきました!
ここまでくれば腰椎撮影もあともう少しです。
斜位撮影もやって、腰椎レントゲン撮影マスターまであと少し!
そうだね!前後屈だね!
腰椎の前後屈撮影といえば、おもにすべり症の鑑別としておこなわれますよね。
そういった意味で前後屈撮影も大事な撮影ですが、
とか
とお悩みの新人放射線技師の方も多いと思います。
ですので、今回はそんな方に向けて、しっかり側面像と差をつけた前後屈のレントゲン写真になるようにコツを伝授していきます!
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腰椎前屈位撮影。ポイントは膝を抱えてもらうこと
まずは前屈位から。
前屈位は後屈位よりも比較的、楽な体位に感じます。
もともと腰椎は後弯しているので、通常の側面像と比べても違いがわかりやすくなります。
今回も前回の腰椎斜位撮影と同じく、カロンがやっているポジショニングの流れを紹介していきますね!
「では、これから、腰を丸めた体勢で撮影していきます。
ぐっとお膝を胸の方につけていきましょう。両手でお膝を抱えちゃいます。
そして、目線は自分のおへそをのぞきこむようにしてください。」
と説明すれば、大体の方は前屈の姿勢になってくれます。
ここからさらに前屈になれるよう、技師側でもサポートします。
「しっかり腰を丸めていきましょう!」
と言いながら、臀部と肩甲骨のあたりを押し込むようにして、前屈になるようにしてもらいます。
※カロンの施設ではオーダーに記載がなければ、側臥位で前後屈の撮影をしています
立位の場合も同じように、おへそをのぞき込むようにしてもらうと前屈になりやすいです。
腰を丸めるように伝えても、上半身だけ丸まってしまう人も多いので、しっかり患者さんを見て腰が曲がるようになっているかを確認しましょう。
すこしお腹を引いてもらうようにするのも効果的です。
もし、それでも前屈が難しかったらプロテクターを着て、撮影室でおさえながら撮影をしましょう。
腰椎最後は後屈!お腹をしっかり前に出してもらおう!
最後は腰椎後屈位!これは患者さんにとって、最も辛い体勢ですよね。
しかし、これも必要な撮影です。
できるだけ早く、確実に撮影してあげましょう。
ここでもカロンの後屈位のポジショニングの流れを紹介していきます。
「では、最後に腰を反った体勢になりましょう。
まず、両手を頭の後ろで組んでください。
目線は上の方、あちらのポールを見るようにしてください。
そして、グッとお腹を前に突き出して、腰を反っていきます!」
と伝えましょう。
これも技師側でさらに後屈になるようにサポートしていきます。
後屈の場合は背中を押さえながら、太ももの前面を引くようにします。
患者さんも辛い姿勢ですが、しっかり整えましょう!
これも前屈と同じで、上半身だけが反るのではなく、しっかり腰が反っているか確認しましょう。
そして最後に側面性も確認です。
辛い姿勢なので斜めにブレてしまう可能性もあるので、ポジショニングしたら動かないように伝えましょう。
とにかく早く、再撮影のないように意識していきましょう!
解説はここまで!あとは実践するのみ!
ここまで腰椎レントゲン撮影のコツとポイントを簡単に解説してきました。
あとはとにかく、実践するのみです。
最初はどうやってポジショニングするか、患者さんにどう説明すればいいかテンパってしまうこともあると思います。
事前に自分はどういう風に話して、どう動くかイメージしておくことが大事ですので、検査の無いときにも自分のやり方のルーチンをつくっておくことといいですよ!
では!
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