こんにちわ!放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。
前回は腰椎の正面、側面撮影のコツとポイントを解説しました。
腰椎撮影の場合、正面、側面の2方向だけだったら撮影もすぐ終わりそうだし、頑張れますよね。
しかし、ほとんどの場合2方向では終わりません!
腰椎撮影では正面、側面の他にも
斜位と前後屈がありますよね
これが全部で腰椎6方向撮影とかだと泣けてきます。
とにかく早く終わらせましょう!患者さんもそう思ってます。
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腰椎斜位撮影、どう撮影するのが楽なのかな?
というわけで、今回は腰椎斜位撮影のポイントを解説していきます。
腰椎斜位撮影のポジショニングは技師も患者さんも大変ですよね。
ですので、どういう順番でポジショニングをすれば患者さんの負担が少なく撮影が終えられるかを考えるよう、意識しましょう。
腰椎レントゲン撮影で正面、側面、両斜位のオーダーの場合、
正面を撮影した後、まずL-R方向の斜位。次に、R-L方向の斜位、そのまま側面に移行するのが患者さんにとって楽な順番でしょう。
極力、反対方向を向かせる回数を少なくさせるなどして、患者さんが大きく体位を変える必要が無いようにしてあげられると良いですよね。
患者さんは体が痛いから病院に来ているのです。
できるだけ患者さんに優しい撮影をしてあげられるようにしましょう!
腰椎斜位のポジショニング。どうやって患者さん動かしてる?
続いて、斜位撮影のポジショニングの説明の仕方についてです。
みなさん、色んな言い方で患者さんに体位の説明をしていると思います。
ですが、なかなか口だけで説明するのって難しいですよね。
カロンも始めのころは、なかなか自分のイメージするように体位をつくってもらえずヤキモキした経験があります。
カロンは口下手なので、できるだけシンプルな説明で、ポジショニングをしてもらうようにしています。
できるだけ、自分の言うセリフをルーチン化していつでも同じようにポジショニングできるようにしておくと楽に素早くできますよ!
では、カロンの腰椎斜位撮影時の流れをご紹介します!
カロンの腰椎斜位ポジショニングの流れ
①.しっかり体をまっすぐにする
どんな撮影もまずは体を真っすぐに。これ基本です。
②「では、ご自分の左手で右肩を持つようにしましょう」と身振りをまじえながら言う。
斜位のポジショニングをしやすくなりますし、安定します。
③.「そのまま、体の左半分を浮かせていきましょう」と言いながら、肩付近と骨盤のあたりを持って斜位のポジショニングをつくる。
患者さんによっては、このまま側面になってしまう人もいるので注意しましょう。
このとき大事なのは腰の部分と肩の方で捻じれができないようにすることです。
なので、「腰と背骨がねじれないようにしてください」と言っています。
あまり斜位にしすぎても(角度をつけすぎても)よくないので、骨盤を見て、自分のイメージより、気持ちゆるいくらいかなぐらいにしておくとちょうどいい感じになると思います。
ここらへんは経験して慣れましょう。
④.中心線を合わせる
真上から患者さんを見て真ん中に中心線がくるようにする。
しっかりと斜位のポジショニングができていれば、真上から見てちょうど真ん中に中心線をもってくれば、だいたいはずすことはありません。
カロンも昔は中心線が合わず、椎体が写真の端っこにいってしまったりして恥ずかしい思いをしました。
これも経験を積んで、慣れることが大事です。
今では、【頸椎から骨盤につながる椎体のラインを意識して、その真ん中に中心線が通る】ようにできるようになったので慣れてきたらそこらへんも意識できると良いですね!
⑤.しっかり照射野をしぼる
ちゃんと椎体が真ん中にきていれば、照射野はしぼっても椎体が欠けることはほとんどありません。
⑥.ポジショニングできたら時間をかけずに撮影をおこなう
時間をかけると患者さんも辛いし、せっかくつくったポジショニングも戻ってしまいます。
不安かもしれませんが、ポジショニングできたら何回も確認せずにすぐに撮影するようにしましょう。
結局、撮影に慣れることが一番大事。どんどん撮影しよう!
ここまでざっくりと解説してきましたが、慣れるまでなかなかイメージ通りにできず、悔しい思いをすることもあるでしょう。
とにかく回数をこなして素早く正確に撮影できるようにしましょう。これを見て、少しでも役に立てれば幸いです!
次回は腰椎前後屈です!
では!
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