こんばんわ!病院にはびこる謎の言葉の意味を調査する放射線技師、カロン@muscle_radioです。
さあ、どんどん続きをやっていきましょう。
疝痛・疼痛
別の辞書では、「発作性の激しい腹痛」とあります。
となると、発作性ってなんだ!?ってなるわけですが、発作とは
だそうです。上の説明でいうところの「一定の時間をおいて周期的に現れることの多い」のことを言ってると思います。
さらに疝痛の説明で、「患者は常に疼痛部に手を当て….」と続くのですが
またわからない語が出てきました。
解説って調べるほどわからない語がでてきますね。
なんとなくわかりますが、この、「疼」の字がなんとなくわかりにくさを助長させますよね。
「疼」の意味は「うずく」であり、「うずく」とは「脈打つように痛むさま」を言うのです。
ホントにややこしいですよね。
次はこれです
特発性
「とくはつせい」と読みます。同僚で、「とっぱつせい」と呼んでる人がいましたが「とくはつせい」です。
そしてその意味は
特発性間質性肺炎(IIP)や、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、特発性肺繊維症(IPF)などで
原因が不明であるがゆえに難病に分類されるものが多いです。
そしてこの特発性は英語で
ideopathic(イディオゥパスィク)なので略称は頭に「I」がつきます。
と覚えておくといいですよ!
あとよくわからないものに原発性という言葉があります
原発性
例えば、原発性肝がんなど
なんて言われてしまったらそれまでなので困ってしまいますよね。
原発性肝がんの94%は肝細胞がんで、肝細胞がんは、肝細胞自体ががん化したものです。それに対して、転移性肝がんは例えば、大腸がんなどから、がん細胞が血流に乗って肝臓に運ばれて、そこに着床してがん病巣をつくったもので、その性質は大腸がんの性質をもちます。この場合の転移性肝がんの性質は、原発巣である大腸がんなのです。
と、肝がんを例にして「原発性」について話してみましたが…文字が多くなるとちょっとわかりづらいですね。
とにかくそもそもの、おおもとの病気の原因のことを原発というようです。
ではもっとよくわからないものを見てみましょう!
漏出と滲出
腹水とか胸水の勉強をしていると、この二つの語が出てきます。
自分のノートを見ると
・漏出液→淡黄色透明、非炎症性
・滲出液→外観上は混濁していて血性ないし乳糜状
なんのことかさっぱりです…
滲出液は
簡単にいうと、炎症により漏れ出た液は滲出液で、炎症により液が漏れ出ることを「滲出」と言うようです
それに対し、そもそも「漏出液」なんて言葉は存在しないようです
漏出の意味としてはもちろん
なのですが、思うに、滲出は医療用語で、漏出は医療用語ではないのでしょう
胸水や腹水でのそれらの分類として、
滲出液はたんぱく質が多い液体で、漏出液はたんぱく質が少ない液体
といった、ざっくりとした分け方になるようです。
もっと厳密な違いがあるのでしょうが、これくらいざっくりで覚えておくにとどめておいた方がいいかもですね…
漏出液なんて言葉は存在しない!って書いておいて、漏出液はたんぱく質が少ない液体という解説は矛盾してる気がしますが…(笑)
というわけで今回はここまでです!
では!
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