[放射線技師一年目の勉強に最適の参考書!]カロンが今でも愛用するオーム社、X線撮影技術学について語ります

こんにちわ!

放射線技師ブロガーのカロン@muscle_radioです。

前回まで、整形レントゲン撮影のコツシリーズというものをやってきたのですが、毎回最後に、おススメの参考書として

 

オーム社のX線撮影技術学という本の紹介をしていました。

 

 

まあ、本当に少しだけの紹介しかしていないのですが…

今回は、このX線撮影技術学という参考書の紹介をしていきたいと思います。

 

本の内容、目次はどんな感じ?

 

この本は第一章から第八章までで構成されています。

(第二章~第八章までは全部X線撮影についてですが…)

 

第一章では

ディジタル画像の特徴

と題して、DR画像のコントラストや資格評価についてサラッと書いてあります。

 

大学の授業でやるようなやつですね!

 

これで9ページくらい。

ちなみにカロンは1ページも読まずに6年経ちました。

 

 

第二章~第八章はX線撮影について。ほぼ全ての撮影法を網羅してあります

 

というわけで、残りのページはすべてX線撮影についてになっています。

 

ページの構成としては、

 

・実際のX線撮影像

・撮影体位のイラストと、その説明。

・X線中心線

・シェーマで解剖図の説明

・画像のチェックポイント

・修正する時のポイント(NG時のイラスト付き!)

 

といった感じです。

 

 

カロンがX線撮影技術学をおススメする理由

 

では、カロンがこの参考書をおススメできる理由を書いていきます。

メリットはいくつもあって書ききれませんが、しっかりと絞って、主に3つの理由を書いていきます。

 

 

 

豊富な図解で画像の見るべき箇所がわかりやすい

 

こういったX線撮影の本は、どの参考書も書いてある内容はほとんど同じになってしまいます。

 

では、どこで使いやすいかの差が出てくるのかというと

シェーマなどのイラストがどれだけあるか?ということです。

 

ほとんどの参考書では、実際のX線写真と、その対になるシェーマだけを載せています。

 

しかし、この本ではそれに加えて

【画像チェックポイント】という項目でもシェーマとともに注意点や見るべきところの解説をしています。

 

これがホントにわかりやすいんです。

文字での説明が多くなりがちになる医療書において、イラストが多いというのはそれだけで見やすさ、理解しやすさが違ってきます。

また、MRI画像と対比させたりして説明しているものもあります。

 

こんな感じで、一見して、レントゲン画像だけ見ると

これ、どうやって見ればいいんだ…???

となりがちな写真も理解しやすくしてくれています。

 

 

再撮影時の修正パターンもイラスト付きで実践でもすぐ役立つ!

 

さきほど、イラストが多いということを書きましたが、修正パターンのページでも、その図解の多さは役立ちます。

 

むしろ、実際に放射線技師として働きだしてありがたみを感じるのは、これがたくさん収録されていることでしょう。

 

例えば、なかなかキレイに関節が描出できない膝関節側面での再撮影の時も、この修正パターンの図解が非常に役立ちます。

正しい肢位と、角度をつけ過ぎな場合でどのように違いが出てきてしまうかを細かく書いてあるのでこれを見ながら実際に修正していくうちに自然と修正のコツも身についていきます。

このブログでも修正パターンのイラストをつくっていますが、多くはこの本を参考にして描いています

 

 

そんなに重くなく、持ち運びできる!

 

また、この本はX線撮影だけに要点を絞って書いてあるので、内容が濃い(役立つ)わりにそんなに、サイズが大きかったり、重かったりといったことはありません。

 

(その他の本では、ディジタル画像の基礎のような、たいして読まないような分野が何ページもあったりすることがあるので…)

 

というわけで、病院で使った後に、家に持ち帰って、復習したりという使い方もしやすいです。

 

意外と、病院や家に置きっぱなしであまり読まなかった…

ということもありがちなので、この点でもありがたい本です。

 

 

まとめ

というわけで、オーム社のX線撮影技術学をおススメしてきました。

実際にカロンは新卒時、一年目で購入し、今でも何かあったら使っています。

 

また、マイナーな撮影も網羅していてわかりやすいので、稀にしかオーダーのない撮影法にも対処できるため心強い味方です。

 

 

どうせ、病院にマニュアルはあるし、買わなくてもいいだろ

 

と思いがちですが、一冊、自分がホントに役立つと思う参考書を購入することは大事です。

 

せっかく自分のお金で買ったんだし、しっかり理解しようという気分にもなりますので、成長につながります。

 

ぜひ、自分で稼いだお金で自分に投資をする意味でも参考書、買ってみましょう!

 

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レントゲン撮影のコツ・ポイント

胸部/腹部

頸椎(側面)/頸椎(斜位)/頸椎(開口位)

腰椎(正則)/腰椎(斜位)/腰椎(前後屈)

骨盤(インレットアウトレット)/股関節(ラウエン、軸位)

肩関節(正面,スカプラY)/肩鎖関節

手関節/肘関節/尺骨神経溝

大腿骨/膝関節(側面、スカイライン)

踵骨(軸位)/アントンセン

 

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検査前日の心得/造影CTの目的/ビグアナイド薬と乳酸アシドーシス

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ABOUTこの記事をかいた人

カロン

大学卒業後、大学病院、透析クリニックを経て、民間の総合病院に勤務しています。 自身の経験から悩める新人放射線技師や放射線技師を目指す学生に発信していきたいと思っています。 ◇保持資格◇ ・診療放射線技師免許 ・第一種放射線取扱主任者試験合格 ・AHA BLSヘルスケアプロバイダーコース受講済み