こんにちわカロン@muscle_radioです
今、巷で話題になっている医療系の話題といえば、何を思い浮かべるでしょうか?
やはり、舞鶴市市長の件でしょう。
http://www.sanspo.com/sports/news/20180404/sum18040419430003-n1.html
この件で女性差別だとか、人命よりも伝統を重んじるのか?などといった感じでTVは賑わっていますが、もっと大事なことをTVでは報道してほしいです。
そもそも、人が突然倒れた時に原因がなんなのかは基本的にはわかりません。
心筋梗塞かもしれないし、脳卒中かもしれない。はたまた、全く別の原因があるのか…
そして、脳卒中の時に心臓マッサージは有効なのか?これは恥ずかしながらわたしも疑問に思っていしまいました。
答えはYesらしいです。詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.j-circ.or.jp/about/jcs_press-seminar/index06.html
また、仮にもし有効ではなかったとしても、心筋梗塞系が原因になっているかもしれないという可能性がある以上、心臓マッサージをしないという選択肢はありえないです。
というわけでわたくしはBLSの講習を何年か前に受けているのですが(2年という有効期限は切れました…)、この知識は医療者だけでなく、一般の方にも広く認知されなければいけないと今回の報道であらためて実感しました。
今回は少しでも多くの人の目に触れればと思い、とにかく早く書くことを意識して、めちゃくちゃ簡素化した記事になりますがご了承ください。
人が倒れているのを目撃した時どうすればいいのか
BLSでの手順としては、倒れているひとが呼びかけに答えるか、呼吸をしているか、脈がふれるかなどを確認しそれらが確認できなければ胸骨圧迫(心臓マッサージ)を始めます。
そして、とにかく人を集めること。そしてAEDを持ってきてもらうこと。
さらに心臓マッサージの手を止めないことが重要になります。
わたし自身もカテーテル治療の際に何度か心臓マッサージは行ったのですが、ホントにキツイです。
救急隊が到着するまで心臓マッサージはとにかく続けなければなりません。
そして、それを一人で続けるのは困難です。ですので、とにかく人を呼ぶことが大事になってきます。
心臓マッサージ30回につき、人工呼吸2回のサイクルが推奨されています。
しかし、感染症等の観点から、いわゆる、マウストュウマウスの人工呼吸は避けるべきだとされています。
AEDのバッグの中に手で人工呼吸を行うタイプのものが入っているものもあるので、それがあればいいのかもしれないのですが、とにかく、心臓マッサージを優先して行うことが第一になります。
今回の件で、原因がわかっていないのに、いきなり心臓マッサージをはじめるなんておかしい!
みたいな声があがっているのですが、そうではありません。
原因がわからないからこそ、心臓マッサージをするのです。
それで救える命があるのなら。
本気で心臓マッサージをしていて意識があれば、患者はなんらかの反応を示します。
その時に初めて心臓マッサージの手を止めればいいのです。
今回の事件から我々は何を学べばいいのか?
はっきり言って、場内のアナウンスがどうだとか、それを聞いて不快に思ったとか、そんなことはどうでもいいことです。
関係者の方もこのような事態を想定していなかったし、動転して不適切なアナウンスをしてしまったと思います。
しかし、そこは素直に謝罪しているんだからそれ以上追及するものではないでしょう。
どう考えたって人命が一番優先されるものです。
ならば、報道機関は女人禁制がどうとかという話題よりももっと伝えるべきことがあるはずです。
このようなことが起きた時に、われわれはどうするべきなのか。
心臓マッサージをするべきなのはどういう時なのか。AEDの使い方などをもっと世に広めるべきなのでは?と思わずにはいられませんでした。
とにかく早くこのことを伝えたいと思い、あまり中身のない記事になってしまいました。
また次回、詳しくBLSについて触れていきたいと思います。
では!
レントゲン撮影のコツ・ポイント
CTの基礎、造影理論など
検査前日の心得/造影CTの目的/ビグアナイド薬と乳酸アシドーシス
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転職エージェント体験談/天職の見つけ方/第二新卒/20代の転職
カロンさん、はじめまして
新人技師の上島と申します。
当ニュースを拝見して、くも膜下出血患者に心マをしてよいのか?
気になっていました。答えが分かり勉強になりました。
末筆ながら今後もカロンさんの記事を楽しみにしています。
上島さん。こんにちわ。
コメントありがとうございます。
わたしも同じ疑問を持ったためこの記事を作りました。
恥ずかしながら医療者でもこんな感じなので、一般の方にも広く知ってもらいたいと思っています。